ハロー。エッゲルでございます
私がこれまでずっと気になったまま、やってこなかったことがありました。それは、
二枚貝を飼ってみたい
私は、何故かフィルターフィーダーの生物に興味を惹かれるんです。
ヘラチョウザメ、ウバザメ、イワシ、グルクマ、ホタテ、ヒゲクジラなどなど、
理由はいまだ自分でわかりません
フィルターフィーダー好きが高じて、大学の魚類学の講義で、マイワシとカタクチイワシについて調べてレポート出したら、評価Sとってましたから!
先月ごろから、我が家でたまたまグリーンウォーター化した水槽がありました。そこで、
このタイミングだ!!いまこそ人生初の二枚貝飼育をするべき時がきた!と、ひらめいたんです。思い立ったが吉日。淡水二枚貝の代表種のイシガイを購入しました。
淡水二枚貝に関してはまったくの素人ですので、これが本当にイシガイなのかドブガイなのか他の貝なのか見分けがつきません。イシガイとして販売していたので、それを信じたいと思います
二枚貝を飼育するのはむずかしいのか?二枚貝摂食するちからはどれほどなのか?グリーンウォーターがどれほどクリアになるのか?
ここで仮説をたててみます
仮説:イシガイは、我が家のアクアリウムの水の透明度を高めることに貢献し、レギュラーメンバーになれるのではないか?
その可能性を検証しました
材料・方法
今回用意した二枚貝はイシガイ3つです。大きさはおよそ5cmでした
グリーンウォーターになっている水槽から1ℓの水をくみ取って、小型水槽に入れました。さらにそこへイシガイ3つを投入しました。水はエアレーションやろ過をせず止水の状態で経過を観察しました。
- 生物:イシガイ 大きさおよそ5cm 数量3
- 水:グリーンウォーター 水量1ℓ
- 実験環境:止水にて管理。ろ過、エアレーション、水温管理機器など一切なし
実験であれば、イシガイを入れない比較対象の水槽を用意するべきですけど、限られた設備のため、これ一本でやりました
結果
実験は3日間で行いました。設置初日、設置後48時間、設置後72時間の結果をみてみます
まずは、検証開始時の水槽です
次に設置後48時間の水槽です
最後に設置後72時間の水槽です
明らかに水がクリアになっているのがわかると思います。各々の貝の居場所が変わっているのが確認できます。検証中はこの撮影のため水槽移動のための僅かな水槽タッチしかしていませんので、貝が自ら移動した可能性が高いと考えています
考察
以上の結果から、イシガイはグリーンウォーターの原因となっている植物プランクトンをろ過摂取する能力を有する可能性があると考えられました。そのろ過摂食能力は、アクアリウムにおけるグリーンウォーター化した水の透明度を改善する効果があると思われます
ただ、水量1ℓに3つのイシガイを置くことになれば、60cmレギュラー水槽の場合、168個のイシガイを用意しなければならず、見ばえ的にもコスト面でも非現実的だと考えられます。
グリーンウォーターの水の透明度を改善するためには、グリーンウォーターを構成する植物プランクトンの再生産力をイシガイのろ過摂食能力が上回る状態をキープすることが重要と考えられます。イシガイとたくさん投入すれば短期間で改善がみられるでしょうし、一方で少なすぎた場合は改善がみられないことになると思われます。そのあたりのイシガイを投入する量の塩梅は、もっと検証を深めれば解明されていくものと思います
後日談と教訓。結論
以上、淡水二枚貝のイシガイのろ過摂食能力によるグリーンウォーター改善策の検証報告でした
生き物のちからを借りて水槽環境を改善するのは、バランスをとるのがむずかしい!と感じています。今回のイシガイだって、水が一旦クリアになるのはいいけどその後のイシガイの食べ物どうすんのよ?ってことになりますよね。そうなるとイシガイ専用の水槽が必要になってきますよね
後日談として、とても悲しいお知らせがありまして、この検証から1週間ほど経過したころに、3つのイシガイ達は☆になってしまいました。検証の後はエアレーションとろ過が効いてて、魚のコンディションも好調な水槽にいたんですけど、はっきりした死因はいまのところわかりません。私がいちばん疑っている原因は水温です。私が集めた情報によれば、日本の淡水二枚貝の仲間は20℃くらいの環境が適しているとのことでした。6月末ころからの高温で、連日25℃以上の水温が影響したと考えています。
私の無知と経験不足が招いた悲劇。もし私のように淡水二枚貝の飼育を始めようと考えている方は、私の失敗をお役立てください
結論:イシガイは水をクリアにしてくれるのはわかった。でもデリケートなところがあって、私はうまく飼い続けるのがむずかしい
それじゃ、また
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