ハロー、エッゲルでございます!
わたしは、育成難易度が高いといわれるレースプラントにチャレンジしています。これまでは、レースプラントの花を咲かせるまでの育成に成功しています
2023-2024シーズンは終了しました。目標は開花させて種子をとることでしたが、残念ながら目標達成にはいたらず、来シーズンへ持ち越しとなりました。でも、成長は過去イチ良好だったことは大変喜ばしいことでした
レースプラントの育成に関しては、本やネットで情報収集しても量が少なく、さらに異なる情報が散見されていることもありました。そんな手探りからのスタートだったんですけど、そんななかでうまく育ってくれましたので、使った道具と育成環境を水草育成に大切な5つの要素(温度、光、CO2、栄養、水質)に分けて整理します
タンク:ニッソールームメイト901
容量:17ℓ
規格は、352×262×260mm
調べたところによると、容量は17ℓでした
その時代のアクアリストは誰もが知るオールインワン水槽。この水槽のすばらしさについてこちらに過去記事にしたことがあります
高さがあって容量はコンパクトなこの水槽がレースプラントを研究するのにちょうどいいサイズでした。次はもっと大き目のタンクを検討しています
温度:ヒーターはニッソー プロテクトプラス R-160W。夏場の温度対策はコトブキのクーラーファン
温度:21~23℃
温度管理は、21~23℃を目標にしました。冬場の温度管理はOK。しかし、夏場の高温対策は大苦戦し、25℃オーバー!クーラーファンで夏場を越えることは困難であることを理解しました。クーラーファンは室温-2℃くらい下がりましたけど、外出で室温が28℃とか30℃になるとムリです。おそらくファンを強力なものにしたとて、蒸発で温度を下げる仕組みを利用して23℃以下にするのは、限界があると思います
レースプラントが日本の夏を越えるには、部屋のクーラーを24時間稼働にするか、水槽用クーラーを設置するのがマストという結論になってます
ヒーターは安価なオートのものを使いたいところですが、だいたいの製品は26℃設定もしくは誤差が1.5±23℃のメダカ用なので、レースプラントにマッチしないんです
ヒーターのメーカーといえばエヴァリスの人が多いんじゃないでしょうか。私の過去の経験から言えばニッソーをおすすめします。プロテクトプラスは初期費用がかかりますけど、ヒーターのみ交換ができるし、ヒーターのサイズも使い分けができて便利です。あとあと安上がりです
ヒーターは2年ごとに交換(メーカーの推奨は1年だったと思います)。サーモスタットは7年使っていまして、ほんとうは交換なんでしょうけど、まだ使っています
17ℓタンクなので、ひとまわり小型で水槽の中がすっきりする110wが最適と考えるところです。そこへ160wを使うことで、ヒーターの負荷をなるべく小さくしてトラブルのリスクを取り除いています
過去に購入したニッソーのヒーターのなかには10年トラブルなしで使えた製品もありました。いまは危険すぎるのでやりませんけど。なので、これまで長年使ってトラブルゼロのニッソーに信頼を寄せています
CO2:74g小型CO2ボンベ
添加量:3秒に1滴
ライト点灯の30分前から供給スタート。消灯の30分前にストップ。導入したてから終了までオールで設定変更しませんでした。消灯近くの時間にPH測ったら6.0付近のことが多かったので、CO2がしっかり入っていたと思います
ADAのCO2レギュレーターにHARUデザインのアダプタを接続してCO2ボンベより安価なメーカーのボンベを使っていました。ただ、これガス漏れ起こしているんじゃないか?って思って、バケツの水に沈めて一応調べてみたら、やっぱり横のガス抜き穴からブクブクと漏れていました。どんなにギュッと締めても漏れちゃうんで、高くてもADAのボンベ使ったほうがいいのかな?って思いました。原因がアダプタorボンベのネジorその他かはわかりません。どっちがいいか問題はいまだ解決していません
そして、水槽の中をスッキリさせたいので、インラインでのCO2ディフューザーを使いました。これ前述にもありますけど、CO2がしっかり入ってとてもよかったです
ただ、フライングフォックスとヤマトヌマエビのコケとり隊の動きが急に落ちたり固まったようになっていることがあったので、そのあたりを注意しながら供給量を調整しないといけなかったと思っています
ボンベの交換は、おおよそ2か月に1回でした
光:テトラ社 パワーLEDプレミアム
光量:850lm
照射時間:7時間
タイマー内蔵型のLED照明です。小型ながら明るくて水草が育つ波長との謳い文句だったような。レースプラントは育ちました。蕾をグングン伸ばす様子があったので、育成の条件を満たす光を供給できたんじゃないかと思います
レースプラントがしっかり育つ環境は、特に低床の豊富な栄養が重要だと考えられるので、どうしてもコケが出やすくなっちゃいます。そのため、光量のバランスは大切であり、難しいところのひとつだと思います
バランスが崩れるとあっという間にガラス面と葉がコケだらけ!
栄養:低床はADAパワーサンドアドバンス&トロピカルリバーサンド。追肥はカミハタOKOSHI。液肥はトロピカ社の緑液
低床:ADAパワーサンドアドバンスをおよそ2cm。その上からトロピカルリバーサンドをおよそ3cm
追肥:OKOSHIをセッティング後およそ6カ月に4つ。およそ8カ月に2つ
液体肥料:トロピカ社の緑液を規定量
「アマゾニアⅡは栄養分が少ないので、半年で栄養不足になる」はきいたことがありまして、私も使ってそれを実感していました。そうなると、もっと栄養豊富な低床を求めることになるので、ADA製品ならパワーサンドを検討すると思います
しかし、使ってみた感じではパワーサンドアドバンスでも栄養が不足します。6か月でレースプラントに成長不良や枯れといった異変がみられました。OKOSHIを入れたら回復したので、栄養不足になったんだと思っています
トロピカ社の緑液は「なんか、入れると葉が枯れないような…。効いてんのか?効いてないのか?」くらいの感じでした。液肥は比較的即効タイプといわれますが、投入前後の効果があまりわからなかったのが正直なところです
投入した状態でスタートしてるし、ストップしてコンディション崩れたらイヤだから使い続けていまに至りました
水質:フィルター エーハイム エコ コンフォート2234
ろ過容量:4ℓ
ろ材:キャビティ1ℓ。デルフィスアーチ型セラミックろ材1ℓ弱
水の循環:500ℓ/h およそ24回転/時
17ℓのタンクへ4ℓのろ過容積の外部式フィルターを使い、全体の水量に対して20%弱の豊富なろ過環境をつくりました。さらに低床を5cmの厚さにしてあるので、それを含めるとろ過容積は30%以上になると思います。そこに水が毎時24回転します
これによってシーズン通して水が安定し、稀に50%以上の水替えをしてもおおきなトラブルは起きませんでした。NO2は検出されず、安定感抜群です
清掃は基本的に粗目スポンジの目詰まりを取り除くだけです。生物ろ過部はなるべく触れないようにしました。特にキャビティは、熟成するのに比較的時間がかかるし、洗の浄後の回復にも時間がかかる印象があります
これは自論ですけど、生物ろ過はろ材の表面につくバクテリアが機能するので、表面積の広さが重要といわれています。しかし、キャビティの生物ろ過の機能する仕組みは、ひだの隙間に溜まる汚泥につく水質浄化に関わる微生物のはたらきがおおきく貢献していると思っています。活性汚泥にはツリガネムシの仲間など水を浄化させる微生物が存在します。そう考えると、活性汚泥を洗い流したキャビティの回復に時間がかかることが納得できるんです。あくまで推論ですけど
一方、セラミックのアーチ型ろ材は特に回復が遅い印象がありません。どちらのろ材も小さくないため、目詰まりとは無縁でしっかりと通水しました
塊茎が大きい場合
今シーズンの塊茎の大きさは数cm。それで17ℓの容量が足りないくらいに成長していますので、大きな塊茎の場合は40~60ℓの容量が必要なのではないかと思います
ネットの動画では120cm水槽の後景としてレイアウトされているのをみたことあがりますので、レースプラントを選ぶときは、自宅のタンクの容量を考えて塊茎の大きさをチョイスすると、巨大化に悩まず、じっくりつきあえると思っています
それじゃ、また
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