こんにちは、エッゲルです
介護業界で10年以上働きました。老人保健施設、老人ホーム、デイサービス、グループホーム、居宅介護支援事業所で何百名もの高齢者の介護支援をしました
お風呂場でおじいさん、おばあさんの身体を1000回以上は洗ったはずです
そんな40代独身男の両親は70代の半ばにさしかかっています。数年後には二人とも後期高齢者の仲間入りです
我が家で起こっている両親の高齢化
年明けは去年に続きスカイプで新年の挨拶
お互いの近況を報告しあう中、親からよく聞くようになった言葉があります。それは、
父：近頃足の力が弱くなってさ～立ち上がるのが大変になってきたんだよ～
そんな言葉に母が間髪入れず
母：そりゃあったりまえじゃない！あなた何も言わなかったら1日中リビングで座りっぱなしでしょう！動くようにしないとすぐに身体ダメになるってずっと前から言っていたのに聞かないからよ！
父親は運動のため外を歩いたり、階段昇降するのを母親に言われて仕方なくやっているようです。なので、何も言われないと何もしてきませんでした
父：ちゃんと歩いたり階段やったりしてるじゃないか！
母：私にしつこく言われてやってるだけじゃない！何も言わなきゃしないでしょう！
このところ、父は階段の上り下りに手すりを使うようになり、途中で休みをいれないと登れなくなっているらしいです
リハビリの効果は、当事者が主体性を持って取り組んでいるか否か
これを聞いて（母と父のやりとりは毎年こんな具合です）私が思っていたのは
親父よ、そりゃそうなるわ
年齢からみて、70代は徐々に進行した筋力低下を自覚するフェーズにはいるそうです
公益財団法人長寿科学振興財団の健康長寿ネットをご参考にどうぞ
運動機能の老化 | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp)
その傾向は私が介護してきた高齢の人々の様子からも経験値として感じるところがありました
私の経験からの持論になりますが
リハビリで誰でも改善すると多くの人が考えているように思います。介護している家族が
介護保険でリハビリやるからこれで何もしないウチの親が歩けるようになって自分で買い物行くようになって云々と期待し
そして、始めてみても改善しないことに
どうなってるんですか？
となるケースは少なくありませんでした
1週間に3日、1時間程度のリハビリをやる。本人は帰って「リハビリはやってきた」と言って、家でこれまでどおり何もしないか、「リハビリでつかれた」と言って余計に動かなくなる
よくならない人によくみられるパターンはこんな感じです
1週間は24時間×7日＝168時間。そのうちリハビリ時間は3時間
活動時間を全体の２％弱増やした程度で、改善がみられる状態になるとは考えにくいです
リハビリで大事なのは、リハビリのノウハウを日常生活に利用することですので、基本は毎日、家でもどこでも活動できるようになること
私が出会ってきたリハビリの効果が出にくい人
- 本人にリハビリする目的がない（目的例：私は～のためにリハビリするんだ）
- 自分は十分やっていると思っている
- 「やらされている」と発言がある
- 自分から行動しない。言われないとやらない
- 若い頃から運動する習慣がない
- 家で何もしていない
- 専門職が家でおこなうリハビリを伝えてもやっていない
私が出会ってきたリハビリでよくなる人
- リハビリの目的がある（家で夫のために家事をしないといけない。畑仕事がある。謡曲サークルに通っているので歩いて行く必要がある。一人暮らしだから何でも自分でできないといけない。）
- 何も言わなくても自分でやっている（既に自分でリハビリを始めていることもあり、職員がビックリする）
- 専門職（OTやPTなどなど）のアドバイスを聞いてうまく活用している
- 若いころから運動する習慣が身についている
じゃあ、主体性を持ってリハビリしない人に主体性をもってもらえばいいんじゃない？
っていうことですけど
人の考え方を変えるのはとても大変だと思います
他人から急に「○○やってー」と言われて誰でも「はいわかりました」とはならないですよね
いまの高齢者が年功序列時代を生きてきた影響があるかもしれませんが、男性は年下に対する上下目線での言動をする人が一定数存在しました
その人へリハビリの機会を提供するのに、言葉やタイミングに気を配って対応していました
私：～さんが歩けると娘さんがとっても助かるんですって
などと様々な声掛けや試行錯誤してきましたが、この課題の解決がとても難しいです
もし解決していたら、私の父親は既に主体性のあるリハビリ活動マンになっていますから
どなたか解決方法知っていれば教えてください
それでは
ポジティブ言葉へ変換トレーニング
♪うれしい、楽しい、よかった、ありがとう、しあわせだ～
よし、いいぞ！大丈夫だ！今日もいくぞ！
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