こんにちは、エッゲルです
動物の登場する小説って、吾輩は猫であるや三毛猫ホームズ、オツベルと象等々、なかには明治時代の作品もあるけど、アクアリウムネタの小説はないの?
そんな人に大崎善生著「ディスカスの飼い方」をおすすめします
結論:90年代ディスカスブームを知る人へ特におすすめ。ディスカスと恋愛が融合した小説
90年代に流行したディスカスの飼育からブリーディングに至るまでのディープなネタあり。そこに恋愛が見事に融合した作品
アクアリストは主人公が狂ったようにディスカスにはまり過ぎている様子に共感できるところがあるかもしれません
記憶が蘇る。90年代のディスカスブーム
なぜ90年代ディスカスブームを知る人におすすめするのか?
それは、当時は神様のように崇められていたブリーダーや当時の人なら誰でも聞いたことのある品種改良ディスカスが登場しているから
ハイコブレハ、シュミットフォッケ、ジャックワットレー、ローウィンヤットサニー
それはそれは有名な人の名が登場。ハイコブレハはストーリーにかなり関りを持つ役を担っています
改良品種ディスカスは、WWFFの魚のブルーダイヤモンドやレッドダイヤモンド、ピジョンブラッド
原種のディスカスも登場。しかも、ヘッケル、グリーン、ロイヤルブルー、ブラウンとしっかり区別がなされていました
このあたりの情報がしっかりしているので、アクアリストの私はどっぷりと小説の世界に浸ったのでした
アクアリストあるある?ディスカスにはまり過ぎた主人公
主人公の高島涼一はディスカスの飼育のため、庭・ガレージ付きの一軒家に引っ越した。そこに60×45×45の水槽24本と180の種水水槽2本、さらに90のストック水槽4本を導入
ディスカスをブリーディングするため、会社を早期退職。退職金数百万円もディスカスにつぎ込むという、まさに狂気の沙汰
飼育しているディスカスはWWFFのWB22、WR14といった超高級ディスカスも管理。これからそのディスカス達をブリーディングして、生計を立てていくことも考えている
超ガチンコのアクアリストでした
そんな人の恋愛事情はどうなってしまうのか?
ディスカス狂の高島涼一を心から愛していた、6年前に別れた恋人の松本由真。交際していた頃、ディスカスに没頭していく主人公に自分の恋心が翻弄される由真の苦悩する様子が描かれています
涼一はディスカスに没頭していくにつれて、由真の愛に気づかされていく純愛小説です
90年代ディスカスブームを知る人は、「おお~ディスカス!そうそう!そうだったよな~」となつかしさを体感できます
ディスカス飼育の水質の知識(PH,硬度、温度、NH,NO2、NO3)、バクテリアの知識(ホルマリン、無バクテリア飼育)、餌の知識(ディスカスハンバーグ、冷凍アカムシ)が、恋愛小説にもかかわらずかなり詳細に書いてあります
ディスカスのブリーディングにおける、PHの管理やディスカスミルク・ブラインシュリンプなどの稚魚の餌に関するネタも登場するので、アクアリストを最後まで飽きさせない知識満載の恋愛小説になっています
ディスカスについての知識を得たい人はこれを読むだけでかなりのディスカス通になれるかもしれません
それでは
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