ハロー、エッゲルでございます
すごく丈夫な水草といわれるアナカリス。水をきれいにする作用があるかもしれないらしいです。私はこのような記事をみかけました
24201k064_yoshi.pdf (usp.ac.jp)論文題目:オオカナダモのシュートにおける高親和性硝酸吸収
アクアリウムでお魚を元気に育てるため大事なこと。それは、水の汚れの管理です
NH3(NH4),NO2,NO3は、水の汚れを管理するうえで重要な指標のひとつになっています
NH3(NH4)、NO2は魚を窒息死させてしまうので、速やかにNO3へ変換することが魚の健康に有効と考えています
自然界ではこれらの窒素化合物がバクテリアや植物の活動によって水から取り除かれるらしいですけど、多くの水槽ではそれがなかなか追いつかないで蓄積していくそうです
私の経験では、NO3は比較的毒性が低いとはいえ、50㎎とか100㎎と蓄積していくと、魚の食欲が落ちたり、病気になりやすかったりすると感じています
水替えすればそれでいいんですけど、忙し過ぎてサボってしまうこともあるので、アナカリスで窒素化合物の除去ができたらよくない?水替え頻度減るんじゃない?って思ったわけです
ところが問題がありまして。我が家は魚の健康のために塩をつかうことがあるんですね。ちょっと調子が悪いと感じた魚の水槽へ塩を入れて調子を整えます。でも、塩は水草にとってよろしくないものです。そうなるとアナカリスを投入する前にアナカリスが塩に耐えられるか理解する必要があります
私は過去にみたことがありまして。内湾の堤防で釣りをしていて、そこに大きく成長しているアナカリスらしき植物が海面を浮遊しているのを。それをみた私が抱いた仮説、
仮説:アナカリスはある程度の塩分耐性が備わっている
に至っているんです
今回はそれを検証してみました
材料・方法
およそ200mlの容器を2つ用意しました。ひとつは0.1%の食塩水。もう一つは0.25%の食塩水です
栄養不足による枯れを避けるため、トロピカ社の緑液を微量投入しました(塩以外の枯れの原因を回避するため)
水温は22度。LEDライト8時間/日照射しました
およそ5㎝にカットしたアナカリスをそれぞれ2本ずつ投入し、1週間経過観察をしました
※実験スタート時の撮影画像はあるんですけど、なぜか貼り付けできません。できるようになり次第掲載します。もうしわけない
結果
1週間経過した結果をみてみましょう。まずは、0.1%食塩水の検体から
![](https://eggermove.com/wp-content/uploads/2024/04/bd9703a7e8226dad026f3bc7819b1555-1024x768.jpg)
![](https://eggermove.com/wp-content/uploads/2024/04/b35ee273ed6335f1804e77cf668f5993-1024x768.jpg)
検体の枯れがないか確認してみると、葉やシュートは変色や枯れている様子がありません。ほかにも変形やダメージを受けているような症状はみあたらないようです
ダメージを受けるどころか、先端付近は分枝して伸びている様子がうかがえます
![](https://eggermove.com/wp-content/uploads/2024/04/caee203ff7deb41eca944d54bd996c99-1024x768.jpg)
さらに、シュートの後端付近からは、根と思われるものを伸ばしているのも確認できました
つぎに2.5%食塩水に入れた検体をみてみましょう
![](https://eggermove.com/wp-content/uploads/2024/04/c37f8dcd49ec449a5612a394588a3000-1024x768.jpg)
葉やシュートに枯れの有無を確認してみると、
![](https://eggermove.com/wp-content/uploads/2024/04/c85ca7369c1abc6f34a1ad54ecd26cf0-1024x768.jpg)
![](https://eggermove.com/wp-content/uploads/2024/04/9b594071f4d2f8d7bb5e90d5a02b8ba6-1024x768.jpg)
こちらも枯れている様子は確認できません。変形もないようにみえます。変色は数枚の葉が若干茶色身かかっているようですけど、この程度は実験開始時に確認していた状態と変わっていません
生育具合は、実験開始時とほぼ変わりなく、シュートの後端から根とみられる物体を確認することはできませんでした
考察
![](https://eggermove.com/wp-content/uploads/2024/04/b1f191816911a770ac4eeb0a2fdb642f-1024x768.jpg)
以上の結果から、アナカリスは0.1%と0.25%濃度の食塩水に耐えられることができると考えられます
これにより、湾内の岸壁付近を漂っていたアナカリスの記憶と今回の実験の結果が合致するところを感じました
水草は一般的に塩水が適さず、塩を投入の際は取り除く必要があると考えられます。ところが、アナカリスではある程度の塩水でそのまま管理できる可能性があると思われます
体調を崩した魚を塩水浴するとき、アナカリスを投入することで、硝酸塩の吸収や隠れ家として使ってストレスを軽減するといった役割を期待できると考えられます
我が家ではベアタンク水槽へ、低床いらずで貧栄養の過酷な環境でも育てられるアナカリスの投入を検討しています。投入後の経過観察をして、魚へ与える影響をリサーチしていきたいと思います
それじゃ、また
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♪うれしい、楽しい、よかった、ありがとう、しあわせだ~
よし、いいぞ!大丈夫だ!今日もいくぞ!
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