キャビアの神秘的な美味しさとチョウザメの過去の闇:世界3大珍味の謎に迫る、驚きと悲劇のおはなし

アクアカルチャー関連本

こんにちは、エッゲルです

世界三大珍味はフォアグラ、トリュフともうひとつは、キャビアだよね。キャビアといったら、お金持ちがスプーン1杯何万円というのをクラッカーにのせて高級ワインとあわせて嗜むみたいな

私のような小市民にはお目にかかる機会は皆無な、天上界の方々の食べ物だろうか

そんな高級食材キャビアとは何なのか?興味のある人へ、外国のフードライターが200ベージ程度にまとめて、本を読むのが早い人なら、数時間で読めちゃうような読みやすい本だったので紹介するね

これほんと楽勝でスラスラ読めちゃうから

キャビアの歴史 ニコラフレッチャー著 原書房発行2017

私の独断と偏見でまとめると

キャビアってロシア発祥らしいですよ。チョウザメに限ったもんじゃなくて魚卵全般をキャビアって呼んでまっせ。日本人は誰でも知ってるイクラもキャビアでっせ。野生のチョウザメは人間のせいでとっくにいませんから、これからは、養殖でつくったキャビアの時代でっせ

みたいな感じ

はじめは、獲れすぎちゃうくらいそのへんにたくさんいたらしい

チョウザメのキャビアは13世紀の頃、既にロシアで食文化があったそうな。当時のチョウザメは川や湖で普通に獲れる魚だったらしい。そして、チョウザメの肉も卵も美味しいと評価される食材ではなかったって

チョウザメの資源量は18世紀頃までかなり獲れていたらしい。とくにカスピ海はきれいな水に砂利の川底があってチョウザメの繁殖に適した環境があったんだって

カスピ海の南側はイランがあるんだけど、イランでは鱗の無い魚といわれたチョウザメが宗教的に不浄のものであるといわれて、消費されていなかったそうな。しかし、その後、科学が発達してチョウザメに鱗があるとわかった現在は状況が変わってきているらしい

19世紀に状況が一変

19世紀になると、ロシア、ヨーロッパ、アメリカなどのあちこちでキャビアの製造会社や貿易会社が設立されて大変繁盛したらしい。おかげて、それから150年程度で世界中のチョウザメがあっという間に獲られてしまい、気が付いたときには遅かった

さらに、工業の発展によって、ダムがつくられ、工場からの有害排水が水を汚染し、チョウザメが繁殖できない環境にしてしまい、事態をより深刻にさせていったと

これからどうすんの?

そんな中でもキャビアは絶大な人気を誇っているのは、ご存じかと

売れるけど獲れないね。じゃあどうすんの?つくるしかないよね?

っていうことで、ソ連では20世紀に入ったとき既にチョウザメの資源の枯渇を知ってて、スターリンの時代からチョウザメの孵化事業に取り組んでいた。カスピ海周辺に孵化場を建設して研究していたんだそうで

国策とはいえ、スターリンいいことしてたじゃんか

そんなチョウザメの孵化技術の発展により、現在の日本でもチョウザメの水産会社ができ、国産キャビアが製造されるまでに至っているというわけなんだね

私が知りたいのは、キャビアよりチョウザメなんだ

チョウザメに関する養殖技術の本っていうのを長年探し続けてて、これまで巡りあえてこれなかったもんだから、この本をみつけたときは

よーしよし!!!

って感じ。まあ、英語の文献探したらあっていうまに情報あつまるんでしょうな

これまでチョウザメを飼おうと本気で考えることが何度もあるんだけど、成長するサイズに適したサイズの水槽を用意するとか、自分より長生きするポテンシャルをもっている生き物であるとか、総合的に考えて断念してきたんだな

特にパドルフィッシュことヘラチョウザメ

唯一無二のフォルムといい、フィルターフィーダーといい、キャビアになることといい。(でも本によるとヘラチョウザメのキャビアは泥臭いので評価は低いらしい)

その奇妙な魅力に取り付かれたまま過ごしている

30年前は熱帯魚屋で売っていて、口を半開きにさせたままグルグルと水槽を回遊する姿をお店へ足を運ぶ度に観察してて

現在はワシントン条約付属書Ⅱに記載されて、みかけなくなったな。中国に生息していたシナヘラチョウザメは絶滅したらしいし。またみてみたくなった

「キャビアの歴史」を読んだらキャビアをしっかり味わってみたくなったぞ。国産キャビア買ってみるか!?

それでは


ポジティブ言葉のトレーニング

♪うれしい、楽しい、よかった、ありがとう、しあわせだ~

よし、いいぞ!大丈夫だ!今日もいくぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました